「暑ィー。暑ィでさ土方コノヤロー」 「るせぇぞ、ホレ」 突然冷たい感触が俺の頬に当たる。 見ればキンキンに冷えたジンジャーエールの缶だった。 俺は躊躇いもなくソレを開けてごくごくと飲む。 ぷはっと缶から口を離すと、土方さんが此方をじっと見つめていた。 「アンタ、飲まねェんで?」 「ああ、いい」 しゅわしゅわと缶の中で音を立てているジンジャーエール。 土方さんは甘いものが苦手だからコレも要らないのだろう。 俺は再び、ごくり、と喉を鳴らして冷たさを味わった。 「やっぱり少し飲んだらどうです?」 「いらねーって」 「うまいですぜ?」 じりじりと間合いを詰めていっても、土方さんは少しだけ笑うだけで、相手にしようともしない。 腹は立つが、この距離ならいける。 俺は土方さんに飛びついて、おもいっきりキスをした。 「!?」 「どうです? ジンジャーエール味して……ぅ、んん!」 土方さんは待ってましたとばかりにどんどんキスを深くする。 俺の息がすっかり上がってしまった頃に漸く唇が開放された。 「引っ掛かったな、総悟」 |